2013年1月9日水曜日

人と機械の共生のデザイン

[タイトル]
人と機械の共生のデザイン -「人間中心の自動化」を探る-

 [著者]
稲垣 敏之

 [出版社]
森北出版株式会社

 [出版年]
2012

 [ノートor原著情報]

 [要約&感想]

参考文献が全然引用箇所が明記されてない・・・
引用であろう箇所の原著がわからん・・・

全体に、航空機と自動車を対象に自動化のあり方について議論している。

稲垣先生が考える「人間中心設計」という言葉の定義が「最終決定権を人間に与えること」であるというのが透けて見える。(P.124)

自動化システムと人との関係を人と人との関係のアナロジーで考ている。

全体としては、

設計指針としてはP.63に示しているものがこの本の主張の核だが、稲垣先生は基本的には「人に決定権を与える自動化」と「機械に決定権を与えつつ、状況はキチンと人に情報伝達する自動化」を状況に合わせて行ったり来たりできる「アダプティブオートーメーション」を推奨しているようだ。


P.63からの引用(一部改変)
人間中心の自動化の基本理念
(1) 人は(航空)システムの安全に対して最終責任を追っている。

(2) 人に指揮権を与えよう

(3) 効果的に指揮を行えるよう、人に主体的に関与させよう
(4) 人が主体的に関与できるよう、人に情報を提供しよう
(5) 適切な理由がある場合のみ、機能を自動化することにしよう
(6) 人が自動化システムをモニターできるようにしておこう
(7) 自動化システムは予測可能なものであるようにしておこう
(8) 自動化システムは人をモニターできるようにしておこう
(9) 人と自動化システムは互いに相手の意図をしることができるようにしておこう
(10) 自動化システムは、簡単に学べて簡単に使えるようにデザインしよう

P.111
自動化レベル
(1) コンピュータの支援なしに、すべてを人間が決定・実行
(2) コンピュータはすべての選択肢を提示し、人間はそのうちの一つを選択して実行
(3) コンピュータは可能な選択肢をすべて人間に提示するとともに、その中の一つを選んで提案。それを実行するか否かは人間が決定。
(4) コンピュータは可能な選択肢の中から一つを選び、それを人間に提案。それを実行するか否かは人間が決定。
(5) コンピュータは一つの案を人間に提示。人間が了承すれば、コンピュータが実行。
(6) コンピュータは一つの案を人間に提示。人間が一定時間以内に実行中止を指令しない限り、コンピュータはその案を実行。
(6.5) コンピュータは一つの案を人間に提示すると同時に、その案を実行
 ← 「提示しなくてもいい!」とも思えるが、「提示」するということで、その後の人の行動が安全なものになる。人の状況認識を損なわなくてすむ。
(7) コンピュータがすべてを行い、何を実行したか人間に報告。
(8) コンピュータがすべてを決定・実行。人間に問われれば、何を実行したかを人間い報告。
(9)コンピュータがすべてを決定・実行。何を実行したかを人間に報告するのは、必要性をコンピュータが認めたときのみ。
(10) コンピュータがすべてを決定し、実行。


なんとなく、よくわからなかった「過信・不信の問題がなぜ『問題』なのか」の本質がわかった気がする。
基本的に、すべての状況変動に適切に対応できる「パーフェクト」な機器は設計できない、という前提の上で、「過信」があった場合には機器が対応できな状況に至った時に、なぜ対応しないのか、何が起こっているのかわからなくなる、というオートメーションサプライズが起きたり、状況への対処が遅れたりする。「不信」の場合は「狼少年」になって、機器が無効化されたり、逆に無視していた機械が勝手に何かをして逆のオートメーションサプライズが起きたりする。
過信・不信によって人の状況認知と機械の状況認知に齟齬が生じてきて、それが不安全をまねくということ。

ちょっと考えればわかるんかもしれんけど、この本を読むまでいまいちよく見えなかった。。。

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