2012年10月22日月曜日

事故が無くならない理由 安全対策の落とし穴

[タイトル]

事故が無くならない理由 安全対策の落とし穴


[著者]
芳賀 繁

 [出版社]
PHP研究所

 [出版年]
2012

 [ノートor原著情報]

[要約&感想]

芳賀先生の本。
新書ということもあり、全体に解説本という感じ。
リスクホメオスタシス理論を前面に引っぱり出しながら、ホメオスタシスが働くのだから、根本的な受容するリスクの大きさを下げないと、外的な安全対策をしても内的なリスク補償行動で無効化してしまう。

根本的な受容するリスクの大きさを上げるにはどうすればいいだろうか??
ということが本の主要テーマだと思う。ただ、根本的には、まだ芳賀先生自身も明確に自分自身の提言というものをまとめきれていない印象。リスクコミュニケーションについても触れたり、運輸安全マネジメント制度にも触れたりと、すんごい発散した感じもある。




最後の方で職業的自尊心との関連についても触れていた。まあ、言ってることはわからなくもない。

ただ、現状では職業的自尊心(あくまでアンケート項目の内容に基づいたもの)が安全行動に結びつくという点について納得行く説明がない。

様々な仲間意識や家族への愛情みたいなものが安全行動(違反行動の抑制)に結びつくというのはわからなくもないが、それをなぜ職業的自尊心というようなものに置き換えてるんだろう?そのままダイレクトに持っていけばいいのに。。。


途中で、鉄道運転士のブレーキングの難しさと楽しさを細かく書いているのは非常に興味深かった。